「ちわわ画家ライフ」筆者のKeiです!
「愛犬の似顔絵を頼まれたけど、どう進めていいのかわからないあなたに」
- 30代女性でコミ障、絵を描くのが好きだけど自信がない人
- 愛犬の似顔絵の依頼を受けた時に気を付けたこと
- 依頼者の要望と自分のできることからルール作りと想いを込める
- 画材と予算の決め方と作業時間の目安
悩みのヒントになれば嬉しいです!!!
「愛犬の似顔絵」依頼
2018年4月頃になります。
仕事を3月で辞めて土日祝に8時間びっしり
ヨガのティーチャートレーニング(3ヶ月間)まで1ヶ月前
自分でコントロールできる時間が生まれた時。
友人からこんなラインがありました。
プロの人にお願いしようと思ったんやけど、
もしまーくんとおーちゃんを書いてくれるならめっちゃ嬉しいなと思って
えっプロの代わり!?
嬉しすぎる!!
でもできるかな?
今は時間はある!
やってみたい!!!
画材は?
材?
よくわからんから決めて!
(えっ〜っと^^;)
色鉛筆とかアクリルとか水彩とか?
あ〜かわいいので
なんか明るい系
了解(^◇^;)
こんな感じにかなり自由な依頼でした。
普通は画材とか大きさとかわからなくて当然です。あたしも大きさとかわからん・・・
あたしは優柔不断なので自由はかなり焦りました。
自由って良いイメージがありますが、ある程度ルールをきちんと決めないと迷って完成できないんですよね。
まずは完成した作品からどうぞ
完成!!!
画材は色鉛筆です。背景は水彩えのぐを使っています。
左がマー君(トイプードル)、右がおーちゃん(マルチーズ)です。
かかった時間は35時間くらい・・・
ところどころツッコミが入れたくなるポイントはあるものの、ここまで完成させることができて感動しました。
この時はものすごい成長を感じました。
目を描いて命が入った!!!!!と胸が熱くなります。
下手くそでこんな絵で自信でるかよ思う方もいるかもしれませんが
あたしにとっては恥ずかしくない誇れる作品となりました。
渡す時までドキドキが止まりませんでしたが・・・
自信がない人は自信はなくてもただ素直に描くことだとあたしは思います。ただ描いて描いて経験をすること。
黒は黒の色鉛筆では描きません、ネイビーや茶色など色を重ねますし、白は白い色鉛筆で描かないし紙の白さを生かしつつ黄色や水色、薄い紫を紙の上で重ねていきます。
そんな方法はじめて知って、これは知識がないとできないわ〜と絵画教室のありがたみを感じました。ホンマに講師に感謝です。( ´ ▽ ` )
きっかけをくれた知人に先輩、後輩にも感謝です。
左のマー君はこの時ライトと同じようにお星様に・・・
ただただ悲しい。
いないことが信じられないんですよね・・・
色鉛筆で一本一本の線を描きながら愛犬への想いが重なりました。
こういうのって「共感」っていうんだと
今ブログを書いていて気付いたんですよ。
あたしにしか描けない絵。
やっぱりブログ初めて良かったです。
こうやって発見があって少しずつ成長したい。
そして絵を描き続けたい。
5つの要望
まずは要望を聞いてルールを決めることにしました。
友人からお願いされたことをまとめてみました。
こちらの5つです。
- 着物を着たおーちゃん(白いマルチーズ)の写真を絵にしてほしい
- マー君(黒いトイプードル)にも着物を着させて絵にしてほしい
- 別々の写真(1、2)の2匹が並んだ一枚の絵にしてほしい
- 画材・大きさ・構図・色など自由
- 代金は中華ディナー
1.着物を着たおーちゃん(白いマルチーズ)の写真を絵にしてほしい
えーっどうしよう
間に合うかな・・・
写真を観て模写すれば下手くそやけどなんとか描けそう
2.マー君(黒いトイプードル)にも着物を着せて絵にしてほしい
えーっ着物・・・どうしよう
着物着ているワンちゃんの写真の資料探せばきっと描ける!
3.別々の写真(1、2)の2匹が並んだ1枚の絵にしてほしい
えーっ構図をどうしよう
苦手・・・
スマホの合成アプリでカンタンに作れる!!!
4.画材・大きさ・構図・色など自由
えーっホンマにどうしよう
- 画材は自分の中にあった消去法で決める
- 大きさはどうやって決めるのか悩みました。
- 構図はどうしよう決まるかな・・・と不安
- 色はおーちゃんそのままでそれに合わせよう
- 額はイメージが湧かない。どうしよう・・・
と迷ってめっちゃ悩みました。
全部言葉にして項目にして一つずつ解消しました。
5つの気をつけたことに繋がります。
6.代金は中華ディナー
えーっどうしよう♪楽しみすぎる
友人がお金のやり取りをしたくないようでしたので、友人の要望に答えました。
一緒に過ごせることが嬉しかったです。
画材と予算を決める
画材
画材は一番よく描いている油絵は3ヶ月くらいかかるので却下。
(2018年のあたしの場合です。絵によりますが1ヶ月でも描くことは可能ですがこの時はできませんでした。)
アクリルは油絵より乾くのが早いので、良さそうやけど油絵でも何年もかかってるので却下。
水彩は水の調整が難しそうなので却下。(結果的に背景に使用したけど1色だけ)
すべて筆を使うものは時間がかかるというよりはうまく描けない可能性がある。
経験がないからコントロールしにくい。
迷ってるヒマはない。
そして鉛筆画で鍛えていたこと、辞めた会社の先輩と後輩にプレゼントしてもらった色鉛筆で描くことにしました。
「ぬりえ」ではなくあくまで「色鉛筆画」です。
色鉛筆は消耗品なのですっかり使いまくって、単品で買い足すのでケースに入らなくなり、100均のケースに入れ替えてます。
結局は初めての画材でやるというギャンブラーぶり。d( ̄  ̄)
それは通っている絵画教室に『色鉛筆画セミナー』があるからです。
(セミナーは平日なので今まで行けなかった)
得意な講師が教えてくれる!!!
これだけの強い味方はいませんでした。
感謝しかない。
予算
確か中華ディナーと決まったのは後になってからで、夕食おごるというので5,000円くらいを目安にしました。
その時、似顔絵の値段をいちおう調べたら5,000〜10,000円ぐらいとピンからキリまでありました。
必要なもの
- 色鉛筆(36色)プレゼント
- スケッチブックで1,338円(1枚74円)持っていた
- 水彩絵の具(背景用)(2,000)持っていた
- 額は本体1,500円中台紙200円の1,700円
- シール代1,260円
- その他100円
絵の具とか1回あたりの計算できない・・・
現金ではないものの食事代分の働きをするために、
「描くという創作」を価値として提供したいと素人ながら覚悟を決めました。
原価を押さえて、材料をなるべく高くし過ぎないように持っているものでカバー、でも安っぽくならないように気を配りました。
額は良いものを安く提供していることで有名なガクブチの大和さんで購入。
大阪の天満駅近くにあります。
中台紙は絵に合わせて色を選べてカットしてもらえます。今回は描く前なのでエスキースの写真を見せて額に合わせて白を選んでもらいました。
シールは「感謝」の文字を印刷して貼りました。(写真がない・・・)
5つの気を付けたこと
- 下描きやエスキースをしてイメージ練習→体で覚える
- 構図を2パターン作成して友人に決めてもらう→選択肢が少ない方が決めやすい
- 飾る場所の写真を送ってもらう→額のイメージを決める
- 飾るスペースを確認する→大きさを決める
- 資料や情報を収集する→着物を着た犬の写真を探す
まずは鉛筆で模写しました。
マー君は毛が黒っぽいのでどう描いたら良いのかわからず・・・
毛が描けなかなくてのっぺりしてしまったけど、形を理解するきっかけになりました。
おーちゃんは思ったよりうまくコントロールできたけど、着物が壊滅的でした。
エスキースはイメージを見るために描くのでかなり適当に描きます。
しかしものすごいナナメになってるよ・・・体の歪みは絵にもでるのか(゚o゚;;
イメージしている色を具現化するために、かなり適当に描く
写真の背景を描いてみるもこれは描けるのか?と疑問が生まれる。
こういう迷いがある時は描かないのが一番、ということで
エスキース描いてみて背景を描くのをやめました。
すぐにあきらめて方向転換し、講師に勧められて水彩で色だけ入れた♪( ´θ`)ノ
水彩もはじめてなので練習してから本番なので、それなりに時間はかかったけど、色鉛筆よりは時短できましたね。水彩も経験できたのでよかったです。
こういうあきらめって必要。
自分にとって何が大切かを自問自答。
大きさ・構図・色を決めるには自分の中にはなかったので友人に協力してもらいました。
飾る場所の写真や愛犬2匹のいろんな写真を借りました。
周りの色とイメージします。
正解を見つけるのではなく自分にとって心地よい選択をするイメージ。
そこから額縁は白をイメージして店員さんに伝えてあとは丸投げして探してもらいました。
作業時間(3倍かかると思え)
2018年4月〜5月のゴールデンウィーク までの間。
予定では4月中の11時間30分くらいに時間を使おうとしました。
色々準備をしていくと予定通りだと、間に合わないことに早くも気づく。
そして修正、3倍の時間をかけたので、予定のしめきり4月中は諦めて5月9日まで延長。
最初の10日は本番のための準備で時間を使い資料を集めました。
額を買ってからイメージがかたまり、練習の準備万端ではないですが・・・時間がないので本番の絵を描いていきました。
もっと色鉛筆の練習がしたかったけど、ヨガのティーチャートレーニングが始まるまでに終わらせたい。
今回2021年にあらためて計算したら、35時間くらいで3倍の法則にぴったり過ぎて、ビビりました。(2018年当時はそこまで時間を細かく計算せず、なんとなくでしていました。)
悪いクセと良かったところ
悪いクセ
良い絵を描こうとすると肩の力が余計に入ってしまい、強い筆圧で入れてしまうところ。
微妙な色のトーンをつけることができる色鉛筆ですが、鉛筆と同じで薄く少しずつ重ねていくことで出るものがガツンと濃く入れてしまうので微調整ができなくなってしまうところです。
講師の方がクセの強い描き方をみて、次どうしたら良いのかアドバイスをいただけるので修正できて完成することができました。
しかし講師は週に1・2回なので、次の時間までに家で描いていると迷いが出ると手が止まってしまい、進まなくなってしまうことでした。(これは経験がないのでしかたなかったのですが・・・)そして焦って時に自己流でやってしまい「クセが強い〜」絵に講師が困惑する・・・くりかえし・・・すみませんm(_ _)m
良かったところ
今までできなかった人頼みです。わからないからわかる人に素直に聞くこと。
コミ障で人見知りで劣等感が強くて、でもプライドが高いので人に頼むことが苦手。
わからないことをわからないというのは恥ずかしくて言えませんでした。
それは『何がわからないのか自分でもわからない』から。
まずはきちんと『自分の気持ちや意見を言葉にして紙に書くこと』。
そして『人に伝える言葉に変換する』ことができるようになったから
講師に素直に「はじめてだからわからないけど、似顔絵描くの依頼されたと話せたこと」です。
話してみると他の生徒さんたちもよく頼まれて描いている普通のことでした。
絵画教室あるある。
みんな悩んで真剣に描いてる。
自分だけが下手くそで、うまく描けるのか不安になってたけど、そうじゃなかった。
どうでもいいことを妄想でできなくなることが多かったけど、素直に行動することで良い作品を描くことができました。
まとめ
- 自信がない人は自信はなくてもただ素直に描くこと
- ただ描いて描いて経験をすること。
- 「描くという創作」を価値として提供したいと素人ながら覚悟を決めること
- 友人であっても仕事である
- 共感することで結果的に想いがこもる
- 人頼みができるようになった
- わからないことをわからないというのは恥ずかしくて言えなかった
- それは『何がわからないのか自分でもわからない』から。
- まずはきちんと『自分の気持ちや意見を言葉にして紙に書くこと』
- そして『人に伝える言葉に変換する』ことができるようになったから
友人の要望
- 着物を着たおーちゃん(白い犬)の写真を絵にしてほしい
- マー君(黒い犬)にも着物を着させて絵にしてほしい
- 別々の写真(1、2)の2匹が並んだ一枚の絵にしてほしい
- 画材・大きさ・構図・色など自由
- 代金は中華ディナー
必要なもの
- 色鉛筆(36色)プレゼント
- スケッチブックで1,338円(1枚74円)持っていた
- 水彩絵の具(背景用)(2,000円)持っていた
- 額は本体1,500円中台紙200円の1,700円
- シール代1,260円(感謝とプリントして貼った)
- その他100円
あくまでも今回の一例です。
気をつけたこと
- 下描きやエスキースをしてイメージ練習
- 構図を2パターン作成して友人に決めてもらう
- 飾る場所の写真を送ってもらう
- 飾るスペースを確認する
- 資料や情報を収集する
作業時間
- 予定は11時間30分程度
- 実際は35時間程度
- やり始めて3倍想定しておく
- しめきりを早めに設定する
- より良い作品を描いて完成させる覚悟
予定と実際の時間は今回の場合のみです。
かなりのボリュームになってしまいました。
振り返り、過去の経験から心の整理でした。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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