「ちわわ画家ライフ」筆者のKeiです!
今回は混合技法(テンペラ油彩)にチャレンジした時の実体験を記事にまとめました。
初心者に足りないのは経験です。
なのではじめは上手く描けなくても、描くしかありません。
- 制作過程のイメージ(失敗編)
- 失敗したことや、苦手意識からしてしまったこと
筆者Keiの制作過程をありのまま公開していきます。
混合技法(テンペラ油彩)にチャレンジ
今まででもっとも完成するのに、長い期間かかった作品です。
2017年9月〜2019年4月
完成するまでに1年7ヶ月
描いた日数は26日
描いた時間は約80時間
星になった雷斗を描きたくて、2014年くらいから油彩を描き始めました。
2016年11月から絵画教室に通い始めました。
制作過程
公園にあるベンチで一休みのライトがモデル。
外ではいつもまぶしそう。
2017年9月〜
月1回〜2ヶ月に1回の時もありました。
そして2017年9月にまずは有色下地に塗るところからスタート
考えすぎて動けなくなる前に、見切り発車したのは良かったです。
今回の作品は左側です。
紙に油絵の具(バーントアンバー)のみを薄く伸ばします。
写真を拡大コピーしてその上から赤のボールペンでなぞります。
少し見づらいですが
とにかくライトを描く!と決めていたので雷斗のみトレースしました。
トレースする前にエスキース(下描き)して、完成のイメージをすることができなかったので、謎の行動により2018年6月28日まで背景はなしです。
白おこしというテンペラ絵の具でライトの毛や白い部分をハッチングしていきました。
初めてなので線が上手く引けずにかなり苦労・・・
2回目の白おこし
1回目よりも白が濃くなり存在感が出てきました。
線を引くのが難しくて何度も何度も描いては、空筆で潰してごまかしてます。
この辺は経験が大切なので下手でも描くしかない工程。
背景の絵づくりをした方が良いと、講師に指摘され下描きするも想像なのでしっくりこず・・・パースもよく分からないのでパースについて軽く教えて頂く。
理解が追いつかないので、モンモンと月日が過ぎる・・・
室内ならどうだと構図的に入らない、ヨーロピアンな椅子をエスキースしたり迷走
仕事で予定が合わずにやっと2ヶ月ぶりにセミナーの時間が取れたのに、背景が決められず謎のオレンジを2時間かけて塗り続けるおバカなKei
3月は背景から逃亡して絵画教室に行かず・・・
4月に背景は諦めて青い服や耳や体に油絵の具を入れる
まずはできるところから描いていけばいい!
テンペラ絵の具でハッチングで服にも入れる
影を入れるも背景が描けず途方に暮れてました。
でもここまで悩んで、やっと背景を描く覚悟ができました。
やっと自分で撮った写真を元に、背景を描いていくもライトとのバランスに苦戦
ライトの鼻や目に茶色の毛を入れる
はじめからこれができたら理想でよかったんですが、Keiの場合はこの失敗からエスキースの大切さを学びました。
さらにライトを描き込むが、顔が不細工になっていきイライラ
背景も描き込むが写真が鮮明でないために、勝手にアレンジして奇妙な木が現れる
植木や風景の木を描いたことないので、練習してる状態です。
油絵の具は高いのでバカになりません
エスキース(下描き)することで
少なくできるのでお得です。
ライトの体に油絵の具を入れて大きくなってしまう。
背景はどんどんアレンジして丸くなる。
ベンチがなぜか黒くなる
油絵の具は少量の方が描きやすいのに、つけ過ぎてしまいました。反省・・・
この時はベンチの色を調節することができませんでした。
2018年9月〜
月2回にペースアップ
月2回〜1回にペースアップ(セミナー2回)
ライトの足を細かく描いたり、脇の空間に影に苦戦する
顔が一番キレイに描きたいと何度も描き直す
講師のアドバイスから背景の草にも光を演出するも、アレンジし過ぎて丸くて気持ち悪くなる
背景なんか埋めないと・・・
の恐怖からこんなことに
ライトがおもうように描けず苦戦中
目と鼻など何度も描き直し続ける
背景の草などの色を落ち着かせる
ベンチをどんどん白っぽくする
お腹の下や足や尾の影を入れる
しかし背景のポールの光と影を描くも、
植木が気持ち悪いまま
ライトとベンチの影を入れて、ぐっと良くなる
ベンチから色の学びになりました
ライトの顔描き直しすぎて、はみでて大きく膨張してしまう
背景の向かい左側を修正するも
アレンジが気持ち悪い
ライトの毛を描く、おしりが良い感じになる
筆使いが下手で、しっぽの毛が膨張してしまう
ライトの目、鼻、耳、しっぽを修正
耳にも影を入れる
服の袖と脇のあたりも苦戦しながら空間を作る
背景はまた色を落とすも、
やっぱ気持ち悪い
おしり周りを修正、かなり良くなってくる
顔がブサイクになってしまう
背景の植木を大改造!!!自然に近づく
ここまで背景の正解がわからず、
ここまで描き進めて絵としては
残らないけど、何度も描き直す
経験ができてよかったです。
ベンチの形を修正
ライトとベンチの間の影をさらにグラデーションをつけていく
前足の違和感を修正できずにモヤモヤする
背景の植木の色をおとして上の方をぼやかす
はじめからこれ描いてたら
もっと早かったなぁと思える
背景が描けてやる気がアップしました!!!
ライトを何度も修正するもブサイク
植木のブロックを大きく修正
さらに細かくどんどん修正できて楽しい!!!
ライトの顔を大改造。
デメキンのお目々を描きたいが鼻まで膨張・・・
顔のムクミがひどくなる
背景の植木の土に細かい小石や枝を描きリアリティを出す
背景がしっくりきたら、
ライトの顔がどうしても直したくなり大改造
ライトの顔の修正、全然違う
おしりにしっぽに影
背景の細かい微調整
だいぶ修正できたので
おしりや首など細かい毛を
描くのが楽しかったです。
ライトの顔の修正、なおんねぇ
細かい毛を描く
黒い肉球も細かく描く
背景の細かい微調整
ライトの白いまつ毛と
黒くてキレイな鼻を表現するのに苦戦
2019年4月
ラストスパート(セミナー+コマも使用)
目が少しずつスッキリしてくる
耳の中の毛を描く
なんとかむくみが取れてホッとしたけど
おしりとしっぽ前回の方か良かったな
毛の周りの茶色の毛を入れる
鼻と口を整える
首の辺りに茶色の絵の具が混ざってしまう
筆を分けていたのに間違って
茶色の筆で影を塗ってしまった!!
最後まで顔の修正
ヒゲを細く入れたかったけど失敗
直す気力も時間もなく
瞳に光を入れて完成
4月に入って今回が最後だと思っては
伸ばして3回目にやっと完成にしました。
講師は絵の板を器と表現します。
その器がいっぱいで溢れそうと言われて
無理やり完成にしました。
最後に
よく完成したなと思います。
すごい時間かかったと思ってたけど。
今回この記事を書くのに調べたら、
はじめにも書いたけど
2017年9月〜2019年4月
完成するまでに1年7ヶ月→逃げたから
描いた日数は26日→たったの
描いた時間は約80時間→たったの
初めて描くものを練習なしで描けるわけないし
ものすごい無駄な回り道したけど、
無駄な経験ができてよかったです。
しかしもう同じ工程では描きたくない
この記録は絵が下手くそな初心者の特権です
ライトを男前にキレイに、描けるようになることが目標です。
ここまで読んでいただきありがとう!!!
絵を描くイメージが湧かないと悩んでいるあなたに
少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
2作目の記事はこちら↓
3作目の記事はこちら↓
テンペラ油彩の混合技法。制作期間3ヶ月の記録。完成できた理由2つ。2020
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